海外生活に基づいた英会話、英語表現をブログを通して紹介。Everyday matters, thoughts and life in California

Dreamyas’s blog

英会話、海外生活

Pop star sweeps big four awards at Grammys

f:id:Dreamyas:20200206205410p:imageCourtesy of Vogue Magazine 


This year's Grammy goes to...(drum rolls...)   BILLIE EILISH!!!

Billie Eilish is the youngest-ever solo winner for album of the year and became the first woman and second person ever to win record of the year, album of the year, song of the year, and best new artist in the same year.


まだ18歳のビリー・アイリッシュ。 アルバム、

 

When We All Fall Asleep, Where Do We Go?

眠りについたら、私たち、どこ行くの?

 

は兄、なおかつプロデューサーのフィニアスとの共同作。アルバムの全曲はまだ2人がほぼ無名な頃、自分たちの部屋で作成されレコーディングされたそう。 兄のフィニアスが、ビリーにナンバーワンのポップスターにしてやる! と手がけ、ビリーと2人で一生懸命作り上げたそうです。

 

今年のグラミーではこのアルバムで、ビリーは新人アーティストとしてたくさんの賞を獲得しました!

では、スピーチの模様をビデオでご覧ください。

 

スピーチの中で面白いと思った箇所の英語を抜き出します。 

 

英語のリスニング、理解力、ボキャブラリー、フレーズ、表現力を高めたい方、ぜひご利用ください。 一番下にはちょっとした和訳も入れています。 彼女の英語は口語英語です。多くの若者、現地英語をしゃべる人達がよくするしゃべり方です。 トイックや英検などのリスニング英会話に慣れている優秀な方たちは、え、これって正しいしゃべり方なの? と思ってしまうかもしれませんが、一般人のしゃべり方なので、リスニングだけでも慣れるとアメリカのポップカルチャーがよく見えてくると思います。 英語をいろんな角度から見てみるのも面白いと思います。 何か新たな発見はありましたか?

 

https://youtu.be/QoyxAJs2Wpo

 

 

(1:03)

Mainly I think that fans deserve everything.  I feel like they have not been talked about enough tonight because they are the only reasons any of us are here at all so thanks to the fans.  Umm, I know that...God, this is so c-Ray-zeee!!!  I know that all the other artists that were in the category, I love y'all.  You guys are amazing.  You deserve just as much as I do.  And I know your fans are hard-core, and they're gonna fight for you guys.  And they love you and they're gonna talk shit about me for years 'cause of this.  So, I love all fandoms.  Thank you to the fans.  You guys make this worth it.  So thank you! 

 

 

☝️☝️☝️ 解説、ボキャブラリー、フレーズ、意味 ☝️☝️☝️

 

 

Mainly I think that fans deserve everything.    ファンのみなさんのおかげだよ

      Mainly    主に、大半は

      I think     (私は)〜だと思う、自分の意見を言うときや、断定せずちょっと和らげた言い方をしたいときに使う。

      Fans deserve everything     の deserve は、値する、価値がある、匹敵する、ふさわしい、相当する、当たり前、などという意味があります。 この様にいろいろ訳されると、ここではどれが一番あてハマるのだろうと思うことがあると思います。 deserve と言う言葉は日本人には馴染みのない言葉かもしれません。 要するに英語と日本語は、使い方や考え方、視点の置き方が違うのですね。 なのでここでは意訳して、“ファンのみなさんのおかげ” と訳してみました。  deserve という言葉、英語圏の人達はよく使います。 

例えば、

 

I got a raise!    お給料が上がったよ!

Great!  You deserve it!  すごい! 当然よね!

 

英語には日本語の様な敬語はありませんが、よく人を褒める言葉や言い方、表現方法があります。この表現もそのうちの一つです。日本語的に考えたらお世辞っぽく思えたりもしますが、一般的に使うことが多いので慣れてみましょう。 英語っぽい表現 (日本語直訳の変な英語でない表現)を増やすことで、会話がスムーズに行くことだと思います。 これ以外にも、

 

He got fired!  He stole money from the cash register!  彼クビになったんだって。 レジのお金盗んだらしいよ。

Well, in that case, he deserves it!  えー、それじゃあ、しょうがないよ。 

 

彼の行動はクビに匹敵する、値する、なので、しょうがない、仕方ない、と訳してみました。超日英語直訳をする必要はありません。会話が繰り広げられている状況や設定なども考えながらふさわしい訳の仕方をものにし、英語にもっともっと近づいてみてください!

 

 I feel like they have not been talked about enough tonight        今晩、ファンのみんなのことは十分に指摘されてない様な気がするな。

      I feel like     〜みたいな感じがする、〜っぽく感じる、〜な感じ

      They have not been talked about    They=ファン。 have not been talked (about)  話された(話題にされた)経験がない、と言う理解ができます。でも直訳すぎておかしいので、話題になってない、ファンのことを指摘し感謝していない、といった感じの理解の仕方になります。 

  

… because they are the only reasons any of us are here at all        ファンのおかげで私達アーティストはグラミー賞の会場にいるんだから

      they are the reasons (why)      why が省略されています。ファンが理由で、ファンのおかげで。

       … at all       は強調する言葉として使われています。 私たちがまさしくここにいる理由は、といった感じで訳してもいいと思います。

 

… so thanks to     なのでファンに感謝してるよ。

         〜に感謝する

 

God, this is so c-Ray-zeee!!!        えーっっっっ、これってちょっとすごすぎる!

        c-Ray-zeee     と言うつづり方は存在しませんが、Crazy を彼女が発音していた様な言い方で言う時もあります。この様な言い方は口語なのでわざと抑揚を強くすることで、自分の気持ちの表現が大げさにできます。 それだけ彼女はこの賞の獲得を信じられない、嘘でしょ!と思っているわけです。 日本語に比べて英語は表現力のある言葉なので、ビリーに習って、生きた英語の発音をしてみましょう。

 

I love y'all.  You guys are amazing.      みんな大好き! みんなだってすごいんだから!

      ここの  y'all (you all) は他にもノミネートされたアーティストのことを指しています。 次の You guys も言い方を変えただけで、他のアーティストのことを言っています。 要するに、ビリーは意外にも見かけによらず、尊敬してファンや他のアーティストをたたえる18歳のポップスター。 リスペクトしたくなるアーティストです。 

 

You deserve just as much as I do         みんなだってこの賞がふさわしいくらいがんばってる!

   as much as I do     私と同じくらい、私と対等。 なのでこの賞がふさわしい、と訳してみました。 がんばってる、と言葉は入っていませんが、この言い方で 私と同じくらい値している= この賞がふさわしいくらいがんばっている と理解できます。

 

And I know your fans are hard-core, and they're gonna fight for you guys.   それにみんなのファンはハードコアなファンだって知ってる、みんなのために何だってするするよ、きっと。

    ...and they're gonna fight for you guys    は they're gonna (be going to の略) なので、〜でしょう、と未来系で言っていますが、まだ起きてないことを想像しながら言っているので、 〜だよ、きっと、と言う風に訳してみました。 ちなみに gonna の発音は “ガナ” です。

 

And they love you and they're gonna talk shit about me for years 'cause of this.  そんで、ファンはみんなのことが大好きだから、これからずーっと私のことけちょんけちょんに言うはずだよ、私がこれを受賞したせいで。

 

   ここの箇所がこのスピーチの中で一番面白いところです。 まだ若いから素直なのか、ストレートにものを言っているところが会場にいる人々に笑いを誘いました。

 ここに出てくる talk shit about me  ですが、昔なら shit のこの言葉、またの名をS-word (エスワード、放送禁止用語)、他の音を入れたりしてごまかしたりしていましたが、Youtubeが一般的な今日ではもうその様なことがなくなってきてる感じです。 時代は変わり、ゆるくなってくるもので、最近は以前以上に隠されないことが多くなりました。いまだにテレビ放送ではやはり注意して (音で隠したり、放送できる言葉を使ったり) はしている様です。 shit の訳は罵るときの言葉、俗に言う クソ、です。

 

Fandoms   熱狂的なファン、大ファン、大ファンの人たちの世界

 

You guys make this worth it      ファンのみんながこの賞を価値あるものにしてくれてるんだよ

        Worth it        もなんとなく deserve に似た言葉です。 

例)

I paid fortune for my Yoga retreat.  It's worth the money.     ヨガの合宿のために結構なお金を払った。 でもその価値は十分あるよ。

I got a collector's item.  It's worth a thousand dollars at least.       コレクターアイテムを手にした。 少なくとも千ドルの価値はある。

 

 

 

 

ビリーの雰囲気、もっと理解できましたか?  私もこの授賞式を見て以来、彼女のイメージがもっと柔らかいものに変わり、彼女は意外にも近付きやすいタイプの子なんだな、と新たな発見がありました。  みなさんもどんどん英語チャレンジをしながらもっともっと英語に近付き、英語の理解力を増やしてみてください!